工芸 · No. 38

No. 38織物
南風原花織
Haebaru Hanaoré
haebaru hanaori · 沖縄県
南風原花織は、沖縄県南風原町を主産地とする伝統的な織物で、立体的に浮き上がる幾何学的な花模様が最大の特徴。琉球王国時代から受け継がれた技法を今に伝える。
- 産地
- 沖縄県
- 分類
- 織物
- 素材
- 絹 · 綿 · 藍
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
南風原花織の起源は琉球王国時代にさかのぼる。南風原町一帯は古くから織物産地として栄え、琉球王府への上納布としても重宝された。「花織」とは、緯糸を浮かせて文様を表現する技法の総称であり、沖縄各地に類似の織物が存在するなかで、南風原の花織は特に多彩な配色と精緻な幾何学文様で知られてきた。近代以降、一時は…
其の二素材
其の三技法
南風原花織の核心は「浮き花織(ぬぬぬふぁなうい)」と呼ばれる緯浮き文様技法にある。地組織の上に補助的な緯糸を規則的に浮かせることで、花・菱形・十字などの幾何学文様が立体的に表れる。代表的な文様には「ピカイ花」「ヤシラミ花」「タッチリー花」などがあり、それぞれ独自の浮かせ方と色の重なりを持つ。織機は主…
其の四風土
沖縄県の温暖・多湿な亜熱帯気候は、絹や綿を用いた薄手で通気性の高い織物の発展を後押しした。強い日射しに映える鮮やかな色彩感覚もこの風土が育んだものであり、南風原花織の多彩な配色に自然と反映されている。





