工芸 · No. 35

No. 35織物
八重山ミンサー
Yaeyama Minsa
yaeyama minsa · 沖縄県
八重山ミンサーは沖縄県八重山諸島に伝わる伝統的な綿織物で、五つと四つの絣模様が織りなす独特の縞柄と鮮やかな色彩が最大の特徴である。
- 産地
- 沖縄県
- 分類
- 織物
- 素材
- 綿 · 藍
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
八重山ミンサーは、沖縄県南西部に広がる八重山諸島(石垣島・竹富島など)に古くから伝わる綿の帯織物である。「ミンサー」という名称は「綿(ミン)の狭帯(サー)」に由来するとされ、細幅の帯として日常的に用いられてきた。かつては女性が想いを寄せる男性へ贈る愛の証として手織りされ、五つの絣柄は「いつ(五つ)の…
其の二素材
其の三技法
八重山ミンサーの製織には、伝統的な地機(じばた)や高機(たかばた)が用いられる。最大の特徴は「絣(かすり)」技法で、あらかじめ糸を染め分けることで模様を表現する。五つと四つの絣ます目が交互に並ぶ縞模様は、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の絣合わせによって精緻に作り出される。糸の染色から整経、製織ま…
其の四風土
八重山諸島は亜熱帯性気候に属し、年間を通じて温暖・高湿度である。この気候が通気性に優れた綿素材の選択を促し、藍をはじめとする植物染料の原料となる植物の豊かな生育をも支えてきた。また、強烈な陽光と鮮やかな自然の色彩は、ミンサー特有の明るく大胆な配色にも影響を与えている。





