工芸 · No. 103

No. 103漆器
輪島塗
Wajima Lacquerware
wajima lacquerware · 石川県
輪島塗は石川県輪島市で生産される漆器で、堅牢な下地塗りと精緻な蒔絵・沈金装飾を最大の特徴とする、日本を代表する漆工芸品のひとつ。
- 産地
- 石川県
- 分類
- 漆器
- 素材
- 漆 · 木 · 地の粉
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
輪島塗の起源は室町時代にさかのぼるとされ、能登半島の先端に位置する輪島は、北前船の寄港地として物資と技術の交流拠点となった。江戸時代には、地元で産出される珪藻土(地の粉)を下地に用いる独自の技法が確立し、堅牢さと美しさを兼ね備えた漆器として広く知られるようになった。加賀藩の庇護のもとで生産体制が整備…
其の二素材
其の三技法
輪島塗の製造工程は百数十にも及ぶ細かな分業で構成される。中心となるのは「本堅地(ほんかたじ)」と呼ばれる下地工程で、地の粉を混ぜた漆を何度も塗り重ねては研ぐことを繰り返し、堅固で平滑な下地を作り上げる。その上に中塗り・上塗りを重ね、最終的な艶と深みを出す。装飾技法としては、漆面に金・銀粉を蒔きつける…
其の四風土
能登半島は日本海に面し、冬季は高湿度・低温の環境となる。漆は適度な湿度と温度のもとで酵素反応により硬化するため、この気候は漆の乾燥・硬化に適しており、輪島塗の発展を自然条件から支えてきた。





