工芸 · No. 28

No. 28織物
宮古上布
Miyako Jofu
miyako jofu · 沖縄県
宮古上布は、沖縄県宮古島で生産される極めて繊細な麻織物で、苧麻(ちょま)を手績みした細糸と砧打ちによる独特の光沢が特徴の高級布地である。
- 産地
- 沖縄県
- 分類
- 織物
- 素材
- 麻 · 藍
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
宮古上布の起源は琉球王国時代にさかのぼる。かつて宮古島の人々は琉球王府や薩摩藩に対して人頭税として上質な麻布を納めており、この税制が高度な織物技術の発展を促したとされる。厳しい税の負担に応えるため、島の女性たちは苧麻を極限まで細く績む技術と、精緻な絣模様を織り出す技法を磨き続けた。明治時代に人頭税制…
其の二素材
其の三技法
宮古上布の製作工程は、苧麻の手績みに始まり、絣括り・染色・整経・手織り・砧打ちに至るまで、すべての工程が職人の手によって行われる。絣模様は糸を括って防染する「絣括り」技法により生み出され、緻密な幾何学文様が特徴である。織りは高機(たかばた)または地機(じばた)を用いて一本一本丁寧に行われる。織り上が…
其の四風土
宮古島の温暖・亜熱帯性気候は苧麻の栽培に適しており、高温多湿の環境が植物繊維の柔軟性を保つ手績み作業にも好条件をもたらす。また、夏の強い日差しと潮風の中で行われる天日干し・水洗いが布の風合いに独自の影響を与えている。





