工芸 · No. 105

No. 105漆器
金沢漆器
Kanazawa Lacquerware
kanazawa lacquerware · 石川県
金沢漆器は石川県金沢市で作られる漆器で、加賀藩の武家文化を背景に育まれた蒔絵・沈金などの精緻な加飾技法と、重厚で格調高い美しさが特徴である。
- 産地
- 石川県
- 分類
- 漆器
- 素材
- 漆 · 木 · 金
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
金沢漆器の起源は、加賀藩が金沢城下に高度な工芸文化を積極的に育成した江戸時代初期にさかのぼる。加賀百万石の藩主・前田家は、京都をはじめ各地から優れた職人を招いて技術を集積し、蒔絵師や沈金師の育成に力を注いだ。こうして金沢独自の漆芸スタイルが確立され、武家や上流層向けの調度品・器物として発展した。明治…
其の二素材
其の三技法
金沢漆器の代表的な加飾技法は「蒔絵(まきえ)」と「沈金(ちんきん)」の二つである。蒔絵は、漆で描いた文様の上に金銀の粉を蒔き付けて定着させる技法で、研出蒔絵・平蒔絵・高蒔絵などの種類がある。細密な筆使いで草花・鳥・風景などの意匠が描かれる。沈金は、漆面に鑿で文様を彫り、その溝に生漆を薄く塗って金粉・…
其の四風土
金沢は日本海側気候の影響で年間を通じて湿度が高く、漆の乾燥・硬化(酵素反応)に必要な適度な湿気が自然に確保される。この高湿環境が漆塗り作業に好適な条件をもたらし、金沢が優れた漆器産地として発展した一因とされている。





