工芸 · No. 168

No. 168仏壇・仏具
金沢仏壇
Kanazawa Butsudan (Kanazawa Buddhist Altars)
kanazawa butsudan · 石川県
金沢仏壇は石川県金沢市を中心に制作される仏壇で、漆塗り・金箔・彫刻・蒔絵・金具など複数の伝統工芸技術を結集した荘厳な美しさが特徴。
- 産地
- 石川県
- 分類
- 仏壇・仏具
- 素材
- 木 · 漆 · 金
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
金沢仏壇の起源は、加賀藩による城下町・金沢の繁栄と深く結びついている。加賀藩は長きにわたって大名の中でも有数の石高を誇り、藩を挙げて工芸文化を奨励した。漆芸・金箔・蒔絵・彫刻・金具といった各分野の職人が城下町に集積した結果、仏壇制作においてもこれらの高度な技術が融合し、格調高い金沢仏壇の様式が確立さ…
其の二素材
其の三技法
金沢仏壇の制作は、木地師・彫刻師・漆塗師・蒔絵師・金箔押師・錺金具師など、複数の専門職人による分業体制で進められる。木地師が仏壇の骨格を組み上げたのち、彫刻師が欄間や柱などに精緻な花鳥・龍などの文様を刻む。塗師は何層もの漆を重ねて研ぎ出し、滑らかで堅牢な塗面を作り上げる。蒔絵師は漆面に金銀粉を蒔いて…
其の四風土
金沢は日本海側特有の高湿度・多雨・多雪の気候を持つ。この豊富な湿気は漆の乾燥・硬化(酵素反応)を促す好条件となり、良質な漆塗り製品を生み出す環境を支えてきた。また冬の長い室内作業の時間が精緻な職人技の発展を促したと考えられる。





