工芸 · No. 40

No. 40染色品
東京手描友禅
Tokyo Hand-painted Yuzen
tokyo tegaki yuzen · 東京都
東京手描友禅は、東京都で受け継がれてきた手描き染色の着物工芸品。一筆一筆丁寧に描く精緻な模様と、江戸の美意識を反映した粋で洗練されたデザインが最大の特徴。
- 産地
- 東京都
- 分類
- 染色品
- 素材
- 絹 · もち米 · 糠
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
友禅染は京都で発展した染色技法を起源とし、江戸時代に京都の職人技術が江戸(現在の東京)へ伝播したことで、この地独自のスタイルが育まれていった。武家社会や町人文化が栄えた江戸では、華美を控え洗練された「粋」の美意識が根付いており、その影響を受けた東京の友禅は、京友禅に比べて落ち着いた色調と端正な意匠を…
其の二素材
其の三技法
東京手描友禅の制作は、下絵描き・糊置き・染色・蒸し・水元(水洗い)・仕上げという複数の工程に分かれる。まず白生地に青花(ツユクサ)汁で下絵を描き、その輪郭に沿って防染糊を細筒で置く。次に糊で区切られた区画ごとに染料を刷毛や筆で挿し、色が互いに滲まないよう細心の注意を払いながら彩色する。染色後は蒸し工…
其の四風土
東京は四季が明確で、比較的温暖な気候が年間を通じた工房作業を支えてきた。一方、適度な湿度は防染糊の乾燥速度の調整に影響し、職人は季節ごとに糊の配合や作業環境を微妙に調整しながら技を磨いてきた。





