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工芸 · No. 151

東京アンチモ二ー工芸品

No. 151金工品

東京アンチモ二ー工芸品

Tokyo Antimony Craft

tokyo antimony craft · 東京都

東京アンチモニー工芸品は、東京都で生産される金工品で、アンチモニー合金を用いた精緻な鋳造・彩色技術により、置物や装飾品などを作り出すことを特徴とする。

産地
東京都
分類
金工品
素材
アンチモニー · 鉛 · 錫
指定
国指定伝統工芸品

其の一歴史

東京アンチモニー工芸品は、明治時代に西洋から輸入されたアンチモニー合金の加工技術が日本に伝わったことを起源とする。開国後の文明開化の潮流の中で、金属の精密鋳造技術が東京の職人たちに受け入れられ、輸出向けの装飾品や置物として発展した。その後、国内市場向けにも需要が広がり、神仏像・動植物をかたどった置物…

其の二素材

アンチモニー石膏

主要素材はアンチモニーを主成分とする合金で、鉛・錫などを適切な割合で配合したものが用いられる。この合金は融点が比較的低く、複雑な形状の鋳型にも流れ込みやすいため、細部まで精緻に再現できる。また硬度が適度にあり、鋳造後の仕上げ加工や彩色を施しやすい性質を持つ。彩色には油性・水性の各種塗料が用いられ、金…

其の三技法

製作工程は、まず原型(モデル)の制作から始まり、そこから鋳型を取り、溶融したアンチモニー合金を流し込む鋳造を行う。冷却・凝固後に型から取り出し、バリや継ぎ目を丁寧に削り取るヤスリがけ・仕上げ作業を施す。次に下地処理を行い、職人が筆を用いて細部まで丁寧に手彩色を行う。色の重ね方や陰影の付け方には熟練し…

其の四風土

東京は温暖湿潤な気候を持ち、古くから商業・職人文化の集積地として栄えてきた。多様な技術や素材が集まりやすい都市環境が、西洋由来のアンチモニー技術を受け入れ、独自の装飾工芸として昇華させる土壌となった。