工芸 · No. 242

No. 242工芸材料・工芸用具
庄川挽物木地
Shogawa Hikimono Kiji (Shogawa Turned Woodwork)
shogawa hikimono kiji · 富山県
富山県庄川流域で生産される挽物木地。良質な木材と豊かな水資源を活かした木地師の技によって、椀や盆などの素地が丁寧に挽き上げられる。
- 産地
- 富山県
- 分類
- 工芸材料・工芸用具
- 素材
- 木
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
庄川流域は豊かな森林資源と水運に恵まれ、古くから木材の集散地として栄えた。江戸時代には上流の山々から切り出された木材が庄川を下って運ばれ、この地に大量に集積されるようになった。その豊富な木材を活用するかたちで、ろくろを用いた挽物木地の生産が根付いたとされる。明治以降、全国各地の漆器産地への木地の供給…
其の二素材
主な素材はケヤキ、トチ、ブナ、ミズメザクラなど、国内産の広葉樹材。庄川流域およびその周辺山地から産出される木材が中心で、木目の美しさや硬度、加工性が重視される。ケヤキは光沢と強度に優れ、トチは柔らかく加工しやすいため椀物に適する。木材はあらかじめ十分に乾燥させてから挽きに用いられ、乾燥の程度が仕上が…
其の三技法
ろくろを中心とした挽物技術が核心であり、木地師は足踏み式または電動ろくろを用いて木材を回転させながら鑿(のみ)や刃物で削り出す。まず原木を大まかに割り、荒挽きで大形を整えたのち、十分な乾燥期間を経て仕上げ挽きを行う。仕上げ挽きでは寸法精度と表面の滑らかさが求められ、熟練の感覚と経験が不可欠である。椀…
其の四風土
庄川流域は冬季の豊富な積雪によって山々に大量の水が蓄えられ、春から夏にかけて豊かな水量の河川が木材の運搬を支えてきた。また内陸性の湿潤な気候が木材の自然乾燥に適した環境をもたらし、産地の発展を促した。




