工芸 · No. 206

No. 206人形・こけし
江戸木目込人形
Edo Kimekomi Dolls
edo kimekomi dolls · 東京都
江戸木目込人形は、東京都・埼玉県を主な産地とする伝統人形。木製の胴体に彫った溝に布地の端を埋め込む「木目込」技法で作られ、気品ある造形が特徴。
- 産地
- 東京都
- 分類
- 人形・こけし
- 素材
- 木 · 絹 · 綿
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
木目込人形の技法は、京都・上賀茂神社の職人が柳の木を使って人形を作り、神具に用いた衣裳の端布を胴体の溝に挟み込んだことに始まるとされる。その後、この技法は江戸へと伝わり、江戸の町人文化と結びつきながら独自の発展を遂げた。江戸では、桐塑(とうそ)を主体とした胴体に改良が加えられ、量産にも適した形式が整…
其の二素材
其の三技法
最大の特徴は「木目込(きめこみ)」と呼ばれる技法にある。胴体の表面に彫刻刀で細い溝を掘り、その溝に沿って布地の端をへらや竹串で丁寧に押し込んでいく。布を縫い合わせるのではなく「はめ込む」ことで、衣裳のラインが立体的かつ滑らかに表現される。顔の制作は特に高度な技術を要し、胡粉の塗り重ね・乾燥・研磨を繰…
其の四風土
関東平野に位置する東京・埼玉は、低湿度で乾燥した冬季が続く。この気候は桐塑の乾燥・成形に適しており、胡粉の重ね塗りにも安定した環境をもたらす。一方、湿度管理が人形の品質保持において重要な課題ともなっている。





