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工芸 · No. 178

八女福島仏壇

No. 178仏壇・仏具

八女福島仏壇

Yame Fukushima Butsudan

yame fukushima butsudan · 福岡県

八女福島仏壇は、福岡県八女市を中心に制作される国指定の伝統的工芸品。精緻な漆塗り・金箔・彫刻・蒔絵を組み合わせた荘厳な仏壇として知られる。

産地
福岡県
分類
仏壇・仏具
素材
木 · 漆 · 金
指定
国指定伝統工芸品

其の一歴史

八女福島仏壇の起源は江戸時代にさかのぼる。八女地域は古くから良質な木材と漆の産地として知られ、仏教文化の隆盛とともに仏壇製造が発展した。福岡藩の庇護と城下町としての福島(現・八女市)の商業的発展が、職人技術の集積を促した。江戸期を通じて漆師・彫刻師・蒔絵師・錺(かざり)金具師など多様な専門職人が分業…

其の二素材

主要な素材はヒノキやスギなどの良質な国産木材で、骨格となる木地に用いられる。漆は国産の本漆が理想とされ、下地から上塗りまで丁寧に重ねられる。金箔は純度の高いものが表面装飾に使われ、荘厳な輝きをもたらす。彫刻部分には緻密な木彫りが施され、錺金具には真鍮などの金属が使われる。蒔絵には漆と金銀粉が用いられ…

其の三技法

八女福島仏壇の製作は、木地師・彫刻師・漆塗師・蒔絵師・錺金具師・組立師など多岐にわたる専門職人による分業制で行われる。木地師が精巧な木製骨格を仕上げた後、彫刻師が花鳥や龍などの繊細な文様を施す。漆塗師は下地処理から始め、本漆を何度も重ね塗りして研ぎを繰り返す「研ぎ出し」技法で深みある光沢を生み出す。…

其の四風土

八女地域は温暖湿潤な気候で、古くからスギ・ヒノキなどの良質な木材が育まれてきた。また適度な湿度は漆の乾燥(酸化重合)に適しており、漆工芸が発達する自然環境に恵まれている。