工芸 · No. 167

No. 167仏壇・仏具
飯山仏壇
Iiyama Butsudan (Iiyama Buddhist Altars)
iiyama butsudan · 長野県
飯山仏壇は長野県飯山市を中心に製作される仏壇で、豪雪地帯の厳しい冬に育まれた精緻な木工・漆塗り・金具細工が一体となった荘厳な仕上がりが特徴である。
- 産地
- 長野県
- 分類
- 仏壇・仏具
- 素材
- 木 · 漆 · 金
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
飯山仏壇の起源は、北信濃の地に浄土真宗をはじめとする仏教信仰が深く根付いた時代に遡る。飯山は古くから善光寺信仰の影響を受けた寺院町として栄え、地域住民の篤い信仰心が高品質な仏壇需要を生み出した。豪雪によって農作業ができない冬季に、職人たちが木工・漆塗り・彫刻・金具などの各分野に特化した分業体制を確立…
其の二素材
其の三技法
飯山仏壇の製作は、木地師・彫刻師・塗師・金具師・蒔絵師・組立師など複数の専門職人による分業体制で行われる。木地師が寸法精度の高い木組みの骨格を作り、彫刻師が花鳥や唐草などの伝統文様を施す。塗師は木地に布着せ・錆付けなどの下地工程を経て、漆を何層にも塗り重ねて艶と深みを出す。金具師は型打ちや彫金で装飾…
其の四風土
飯山市は日本有数の豪雪地帯に位置し、冬季は長期間にわたって屋外作業が困難となる。この厳しい冬が職人たちに室内での精緻な手仕事に集中する時間をもたらし、分業による高度な技術体系の発展を促した。また、寒暖差の大きい内陸性気候は木材の乾燥管理の重要性を高め、木地の精度へのこだわりにもつながっている。





