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工芸 · No. 54

伊賀くみひも

No. 54その他の繊維製品

伊賀くみひも

Iga Kumihimo

iga kumihimo · 三重県

伊賀くみひもは三重県伊賀市を中心に生産される組紐で、絹糸を精巧に組み合わせた美しい色彩と高い強度が特徴の伝統的工芸品。

産地
三重県
分類
その他の繊維製品
素材
絹 · 金 · 銀
指定
国指定伝統工芸品

其の一歴史

伊賀地方における組紐の生産は、古くから武具や刀の装飾に用いられた紐細工の技術を基盤としている。伊賀は古来より交通の要衝に位置し、都との文化的交流が盛んであったことから、高度な組紐技術が根付いたとされる。江戸時代には武士の甲冑や刀剣の飾り紐として需要が高まり、職人の技術が一層洗練された。明治時代以降、…

其の二素材

ポリエステル

伊賀くみひもの主な素材は絹糸で、その光沢と柔軟性が美しい発色と滑らかな風合いを生み出す。絹は染色性に優れており、多彩な色合いの表現が可能なため、複雑な文様を持つ組紐に適している。近年では正絹に加えて金糸・銀糸を取り入れたり、用途に応じてポリエステル糸などの化学繊維を使用する場合もある。糸は組む前に丁…

其の三技法

伊賀くみひもは、「丸台」「角台」「綾竹台」「高台」などの組台を用いて糸を規則的に交差・組み合わせることで紐を作り出す。職人は多数の糸巻き(玉)を組台の周囲に配置し、一定のリズムで玉を動かしながら緻密な文様を組み上げる。組み方によって丸組・角組・平組など様々な断面形状と模様が生まれ、用途に応じて使い分…

其の四風土

伊賀地方は三重県北西部の盆地に位置し、内陸性気候により湿度が比較的安定している。この適度な湿度環境は絹糸の乾燥を防ぎ、繊細な組紐作業に適した作業環境をもたらしている。