工芸 · No. 69

No. 69陶磁器
四日市萬古焼
Yokkaichi Banko Ware
yokkaichi banko ware · 三重県
四日市萬古焼は三重県四日市市を中心に生産される陶磁器で、紫泥急須や耐熱土鍋など実用的な器の優れた品質と多彩な技法で知られる。
- 産地
- 三重県
- 分類
- 陶磁器
- 素材
- 陶土 · 磁土 · ペタライト
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
萬古焼の起源は江戸時代中期にさかのぼる。桑名の商人・沼波弄山が自らの作品に「萬古不易」の印を押したことが名称の由来とされ、この「古萬古」が焼物の始まりと伝えられる。その後、一時衰退したが、江戸時代後期に川村又助らが伊勢地方で窯を再興し「中興萬古」として復活した。明治時代に入ると、四日市の地で多くの窯…
其の二素材
其の三技法
萬古焼の技法は多岐にわたり、轆轤(ろくろ)成形・型打ち・手びねりなどの成形技法が製品に応じて使い分けられる。紫泥急須では、胴・蓋・注ぎ口・取っ手を別々に成形し、緻密に接合する「分割成形」が基本で、表面には彫刻や象嵌などの装飾が施されることも多い。釉薬を掛けずに焼き締める「無釉焼成」により、紫泥本来の…
其の四風土
四日市市を含む三重県北部は温暖湿潤な気候で、陶芸に適した良質な粘土が周辺地域で採取できる環境に恵まれている。また、伊勢湾に面した立地は物資の流通を支え、産地としての発展を後押しした。



