工芸 · No. 70

No. 70陶磁器
伊賀焼
Iga Ware
iga ware · 三重県
伊賀焼は三重県伊賀市を中心に生産される陶器で、荒々しい土味と自然釉(ビードロ釉)による独特の景色が最大の特徴である。
- 産地
- 三重県
- 分類
- 陶磁器
- 素材
- 陶土 · 木 · 石
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
伊賀焼の起源は古く、奈良時代には須恵器系の窯が伊賀の地に存在したとされる。平安時代から中世にかけては日常的な壺や甕が焼かれ、産地としての基盤が形成された。桃山時代に入ると茶の湯の隆盛とともに伊賀焼は大きな転機を迎える。侘び茶の精神を体現するような大胆な造形と、窯変・ビードロ釉・こげなど偶然性を活かし…
其の二素材
其の三技法
伊賀焼の制作では、轆轤成形や手びねりによって大胆かつ豪快な造形が生み出される。成形後は乾燥させ、素焼きを経て本焼成へと進む。最大の特徴は薪窯による長時間の高温焼成にある。穴窯や登り窯に作品を詰め、数日間にわたって薪をくべ続けることで、自然釉(ビードロ釉)・こげ・窯変といった偶発的な表情が生まれる。釉…
其の四風土
伊賀盆地は四方を山に囲まれた内陸性気候で、寒暖差が大きく良質な粘土資源に恵まれた土地である。古琵琶湖の堆積層が広がるこの地形が、伊賀焼独自の粗く耐火性の高い土壌を育み、産地の根幹を支えてきた。



