工芸 · No. 213

No. 213人形・こけし
江戸押絵
Edo Oshi-e
edo oshi e · 埼玉県
江戸押絵は、埼玉県・東京都・神奈川県を主産地とする伝統工芸品で、布や綿を重ねて立体的な絵や人形を仕立てる、独特の浮き彫り造形技術が特徴です。
- 産地
- 埼玉県
- 分類
- 人形・こけし
- 素材
- 絹 · 綿 · 和紙
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
押絵の技法は、もともと宮中や武家社会において羽子板や凧などの装飾として発展したとされ、江戸時代中期以降に庶民の間にも広く普及しました。江戸の職人たちは独自の洗練を重ね、歌舞伎役者や美人画・花鳥など多彩なモチーフを布で立体的に表現する「江戸押絵」として確立しました。正月の羽子板飾りや雛人形の副飾りとし…
其の二素材
其の三技法
押絵の制作は、まず台紙や板に下絵を描き、各パーツを分割した型紙を作ることから始まります。型紙に合わせて絹布を裁断し、その裏側に綿を均一に置いてから布を折り返して台紙に貼り付け、立体的なパーツを作ります。顔や手などの細部には胡粉(ごふん)を塗った木や紙の芯が用いられることもあります。各パーツは丁寧に組…
其の四風土
関東平野の比較的穏やかで乾燥した気候は、絹布や和紙といったデリケートな素材の加工・保存に適しており、江戸(東京)を中心とする都市文化の発展が、精緻な装飾工芸としての押絵の洗練を後押ししました。




