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工芸 · No. 57

行田足袋

No. 57その他の繊維製品

行田足袋

Gyoda Tabi

gyoda tabi · 埼玉県

埼玉県行田市で作られる伝統的な足袋。国内有数の足袋産地として知られ、丁寧な縫製と機能性の高さで長く愛用されてきた繊維工芸品。

産地
埼玉県
分類
その他の繊維製品
素材
綿 · 金
指定
国指定伝統工芸品

其の一歴史

行田市における足袋生産の歴史は江戸時代にさかのぼる。当初は農家の副業として家内工業的に営まれていたが、やがて専業の職人や問屋が集まり、産地としての体制が整っていった。中山道や日光街道といった街道沿いの交通の便に恵まれ、各地への流通が盛んになったことが産地の発展を後押しした。明治以降は機械縫製の技術が…

其の二素材

行田足袋に用いられる主な素材は木綿(綿布)である。吸湿性・通気性に優れた綿素材は、足袋本来の機能である保温性と着用時の快適さを高める。生地には厚みや織りの密度に応じた複数の種類が使い分けられ、用途や季節に合わせて選定される。底部(裏地)には耐久性を重視した丈夫な布が用いられ、長時間の使用にも耐えられ…

其の三技法

行田足袋の製造は、裁断・縫製・仕上げという複数の工程から成る。まず型紙をもとに生地を正確に裁断し、各パーツを縫い合わせる。甲の部分(つつ)、底(うら)、つま先(つまさき)など各部位ごとに適切な縫い方が施される。機械縫製が主流となった現代においても、足の形に沿った立体的な仕上がりを実現するため、要所で…

其の四風土

埼玉県行田市は関東平野の内陸部に位置し、夏は高温多湿、冬は乾燥した寒さとなる気候を持つ。この四季の寒暖差が、保温性と通気性の両方を備えた綿素材の足袋への需要を高め、産地の発展を支える一因となった。