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工芸 · No. 220

江戸硝子

No. 220その他の工芸品

江戸硝子

Edo Glass

edo glass · 東京都

江戸硝子は東京都で生産される手作りのガラス工芸品で、職人が吹きガラスや型吹きなどの技法を用いて仕上げる、透明感と繊細な美しさが特徴。

産地
東京都
分類
その他の工芸品
素材
ガラス · 石 · 金
指定
国指定伝統工芸品

其の一歴史

江戸時代、長崎を通じて伝来した西洋のガラス製造技術が日本各地へ広まり、江戸(現在の東京)でも硝子細工が盛んに行われるようになった。当初は薬瓶や装飾品など実用的・観賞用の小物が中心であったが、職人たちが独自の工夫を重ねることで高い技術水準が確立された。明治時代以降は近代的な工場生産が普及する一方、手仕…

其の二素材

江戸硝子の主原料は珪砂(けいさ)を中心としたガラス原料で、ソーダ灰や石灰石などの調合材を加えて高温で溶融される。透明度の高い無色ガラスのほか、金属酸化物を用いた着色ガラスも多く用いられ、深みのある赤・青・緑・琥珀色など豊かな色彩表現が可能である。現代では鉛を含まない安全なガラス素材が主流となり、食器…

其の三技法

江戸硝子の製作は、溶融した硝子を鉄製の吹き竿に巻き取るところから始まる。「宙吹き」(自由吹き)では竿を回しながら息を吹き込み、職人の感覚で自在な形を生み出す。「型吹き」では木型や金型に息を吹き込んで規則正しい形状を作る。成形後は徐冷炉でゆっくりと冷却することで内部応力を除き、割れにくい丈夫な製品に仕…

其の四風土

東京は温暖湿潤な気候に位置し、夏の高温多湿は硝子の冷却管理に影響を与える。都市型の工房が集積する環境の中で、職人たちは季節ごとの温度・湿度の変化に応じた細やかな技術調整を行いながら、安定した品質を保ち続けてきた。