工芸 · No. 107

No. 107漆器
越前漆器
Echizen Lacquerware
echizen lacquerware · 福井県
越前漆器は福井県鯖江市・越前市周辺で生産される漆器で、千年以上の歴史を持ち、堅牢な塗りと多彩な技法による美しい仕上がりを特徴とする。
- 産地
- 福井県
- 分類
- 漆器
- 素材
- 漆 · 木
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
越前漆器の起源は、今から千数百年前にさかのぼるとされる。伝承によれば、大和朝廷の時代に皇子の冠の修理を地元の塗師が手がけたことが始まりとも伝えられており、古来より漆工の技術が根付いていた地域であった。中世には寺社や武家の調度品として需要が高まり、越前地域の漆器産業は着実に発展した。江戸時代になると、…
其の二素材
其の三技法
越前漆器の製造工程は、木地作り・下地処理・塗りの三段階に大別される。下地工程では布貼りや錆下地(砥の粉と漆を混ぜたもの)を施して素地を強化し、乾燥と研ぎを繰り返す。塗りの技法は多彩で、なめらかな光沢を持つ「花塗り(はなぬり)」、砥石で研いで仕上げる「呂色塗り(ろいろぬり)」、変り塗りと総称される各種…
其の四風土
越前地方の冬は北陸特有の高湿度・曇天が続く気候で、漆の乾燥(酸化重合)に必要な適度な湿気が自然に得られる。この風土が、良質な塗膜形成を支える重要な要因の一つとなっている。





