CraftTripつくる旅

工芸 · No. 138

大阪金剛簾

No. 138木工品・竹工品

大阪金剛簾

Osaka Kongo Sudare

osaka kongo sudare · 大阪府

大阪府河内長野市を中心に生産される、金剛山麓の良質な竹を用いた伝統的な竹製簾(すだれ)。精緻な編み組みと美しい仕上げを特徴とする。

産地
大阪府
分類
木工品・竹工品
素材
指定
国指定伝統工芸品

其の一歴史

大阪金剛簾は、大阪府南部の金剛山麓に広がる河内地域を主産地として発展してきた竹製簾の伝統工芸品である。この地域では古くから良質な竹が豊富に育ち、その竹を活かした簾作りが農家の副業として根付いた。簾は日本の住環境において夏の日差しを遮り、風を通す建具として欠かせない存在であり、需要は庶民の生活とともに…

其の二素材

主原料は金剛山麓を含む河内地域およびその周辺で産出される、きめ細かく弾力性に富んだ真竹(まだけ)や淡竹(はちく)などの竹材である。収穫した竹は乾燥・選別を経て、均一な薄さに割いた「ひご」に加工される。竹ひごは滑らかに磨き整えられ、品質が均一なものだけが使用される。素材の竹はしなやかで耐久性が高く、独…

其の三技法

大阪金剛簾の製作では、まず竹を細く均一なひごに割る「割り」の工程が重要であり、熟練の技が求められる。ひごは丁寧に厚みを整えた後、縦糸(いと)を用いて一本一本手作業で編み上げる「編み」の工程へと進む。編み方には用途や意匠に応じた様々なパターンがあり、職人の技量が仕上がりの美しさを左右する。編み上げた後…

其の四風土

金剛山麓の湿潤な気候は良質な竹の生育を促し、産地に豊富な原材料をもたらした。また、大阪の蒸し暑い夏の気候が、涼を取るための簾への高い需要を長年にわたって支えてきた。