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工芸 · No. 231

いずみガラス

No. 231その他の工芸品

いずみガラス

Izumi Glassware

izumi glassware · 大阪府

いずみガラスは大阪府和泉市を中心に生産される伝統的なガラス工芸品で、熟練の宙吹き技法と手仕事による繊細な造形美が特徴。

産地
大阪府
分類
その他の工芸品
素材
ガラス · 石 · 金
指定
国指定伝統工芸品

其の一歴史

大阪・和泉地域におけるガラス生産の歴史は古く、江戸時代に薬瓶や日用品向けのガラス製造が盛んになったことを背景に、地場産業として発展した。明治以降、西洋のガラス技術が積極的に取り入れられ、生産技術や意匠が大きく向上した。昭和期には工業化が進む中でも、職人による手仕事の伝統が守られ、実用品から美術工芸品…

其の二素材

いずみガラスの主原料は珪砂(けいさ)をはじめ、ソーダ灰、石灰石など複数の鉱物原料を調合したガラス素地である。透明度の高い仕上がりを得るために原料の純度と調合比率が厳密に管理される。着色ガラスには金属酸化物が用いられ、コバルトによる深い青、銅による緑など豊かな色彩表現が可能となる。素材の選定から溶融温…

其の三技法

いずみガラスの製造において中心をなすのは「宙吹き(ちゅうぶき)」と呼ばれる技法で、溶融ガラスを吹き竿の先に取り、息を吹き込みながら回転・成形する。職人は竿を絶えず回しながら重力と遠心力を利用して器の形を整え、ハサミやコテなどの道具で細部を仕上げる。型を用いず手の感覚だけで形を作り出すため、一点一点に…

其の四風土

大阪府和泉市を含む泉州地域は温暖で比較的安定した気候を持ち、通年を通じてガラス製造に適した作業環境が確保しやすい。また大阪湾に近い地理的条件から、原料や製品の流通が歴史的に容易であり、産地としての発展を支えた。