工芸 · No. 98

No. 98漆器
小田原漆器
Odawara Lacquerware
odawara lacquerware · 神奈川県
小田原漆器は神奈川県小田原市で作られる漆器で、木地の美しさを活かしたシンプルかつ堅牢な造りと、温かみのある木目が特徴の伝統的工芸品。
- 産地
- 神奈川県
- 分類
- 漆器
- 素材
- 木 · 漆
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
小田原漆器の起源は室町時代にさかのぼるとされ、箱根山系の豊かな森林資源を背景に木工・漆芸が発展した。江戸時代には東海道の宿場町として栄えた小田原が、旅人向けの土産物や日用器として漆器の生産を拡大し、広く知られるようになった。北条氏の城下町として職人文化が根付いたことも、技術の継承と発展を後押ししたと…
其の二素材
其の三技法
制作は大きく「木地づくり」と「塗り」の工程に分かれる。木地師は轆轤を使って木材を椀・盆・重箱などの形に挽き、表面を整える。その後、下地塗り・中塗り・上塗りと漆を数回にわたって重ね、各工程の間に十分な乾燥・研ぎ出しを行う。小田原漆器の特徴は、木地の木目を透かして見せる「木地呂塗り(きじろぬり)」と呼ば…
其の四風土
箱根山系の温暖湿潤な気候は良質な広葉樹の生育を促し、豊富な森林資源が木地素材の安定供給を支えてきた。また、漆の乾燥に適した湿度環境も、小田原周辺の気候条件によって自然に整えられている。


