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工芸 · No. 100

新潟漆器

No. 100漆器

新潟漆器

Niigata Lacquerware

niigata lacquerware · 新潟県

新潟漆器は、新潟県で生産される伝統的な漆器。堅牢な下地づくりと、蒔絵・沈金などの多彩な加飾技法を特徴とし、日常使いから美術工芸品まで幅広く展開する。

産地
新潟県
分類
漆器
素材
木 · 漆 · 金
指定
国指定伝統工芸品

其の一歴史

新潟における漆器生産の起源は、江戸時代初期にさかのぼるとされる。北前船の寄港地として栄えた新潟は、各地の文化や技術が交流する場となり、漆器の需要と技術水準が共に高まっていった。城下町や商業都市としての発展に伴い、武家や商家向けの高品質な漆器が求められるようになり、地場産業として根付いた。明治以降は近…

其の二素材

主な素材は木材と漆(うるし)である。木地には、軽量で加工しやすいケヤキ・ヒノキ・朴(ほお)などが用いられる。漆は国産漆が最上とされるが、品質の確かな漆が厳選して使われる。下地工程では、木地に布を貼り強度を高める「布着せ」や、砥粉(とのこ)と漆を混ぜた「錆下地」などを施し、堅牢な塗膜の基礎を作る。上塗…

其の三技法

新潟漆器の技法は、堅固な下地づくりと多彩な加飾の組み合わせに特徴がある。下地工程では「布着せ」「錆下地」を丁寧に重ね、研ぎを繰り返すことで平滑で丈夫な面を作り上げる。上塗りは塵や気泡が入らないよう細心の注意を払いながら行われる。加飾技法としては、漆で文様を描いて金粉・銀粉を蒔く「蒔絵」、漆塗り面に刃…

其の四風土

新潟県は日本有数の多雪地帯であり、冬季の高湿度な環境は漆の乾燥(酸化重合)に適している。この気候が、漆器づくりの重要な工程である漆の硬化を助け、産地の発展を後押ししてきた。