工芸 · No. 147

No. 147金工品
南部鉄器
Nambu Ironware
nambu tekki · 岩手県
岩手県盛岡市・奥州市を中心に生産される南部鉄器は、精緻な砂型鋳造によって作られる鉄製工芸品で、茶の湯釜や鉄瓶に代表される重厚な美しさと優れた保温性が特徴。
- 産地
- 岩手県
- 分類
- 金工品
- 素材
- 鉄 · 砂 · 漆
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
南部鉄器の起源は、南部藩が治めた江戸時代にさかのぼる。盛岡藩主が京都から釜師を招き、茶の湯文化の普及とともに茶釜の製造が奨励されたことが、この地における鋳造技術の発展につながったとされる。豊富な木炭・砂鉄・川砂などの地域資源を背景に、職人たちは独自の鋳造技術を磨き上げ、茶釜から日用の鍋・鉄瓶へと製品…
其の二素材
其の三技法
南部鉄器の製造工程は、木型・砂型の制作から始まる。職人はまず木型を彫刻し、それをもとに砂を固めた鋳型を作る。溶かした鉄を鋳型に流し込み、冷却・型ばらし後に表面の仕上げ研磨を行う。茶釜には「霰打ち」と呼ばれる技法が用いられ、鋳型の内側に無数の小さな突起を手で押し付けることで、表面に均一な霰模様を生み出…
其の四風土
岩手県は内陸部を中心に寒冷な気候が広がり、古くから木炭の生産が盛んであった。この豊富な燃料資源と県内各地で採れる砂鉄・粘土が、鉄器鋳造に最適な環境を形成し、南部鉄器の発展を支えてきた。


