工芸 · No. 115

No. 115木工品・竹工品
岩谷堂箪笥
Iwayado Tansu
iwayado tansu · 岩手県
岩手県奥州市(旧岩谷堂)で作られる伝統的な木製箪笥。欅(けやき)を主材とした重厚な造りと、美しい木目を活かした漆仕上げ、精巧な金具装飾が特徴。
- 産地
- 岩手県
- 分類
- 木工品・竹工品
- 素材
- 木 · 漆 · 鉄
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
岩谷堂箪笥の起源は江戸時代中期にさかのぼるとされ、現在の岩手県奥州市に位置する旧岩谷堂地域で発展した。この地は良質な欅材の産地として知られ、城下町の御用職人たちが高度な指物・漆塗りの技術を磨いたことが礎となった。明治時代以降、箪笥作りは地場産業として本格的に組織化され、農村の冬季副業から専業の工房へ…
其の二素材
其の三技法
製作は大きく「木地づくり」「塗り」「金具取り付け」の三工程に分かれる。木地づくりでは、十分に乾燥させた欅材を精密に加工し、伝統的な指物(さしもの)技法によって釘を極力使わず木組みで組み立てる。これにより高い強度と狂いの少ない構造が実現する。塗り工程では、下地処理を丁寧に行ったのち漆を複数回塗り重ね、…
其の四風土
岩手県内陸部の奥州市周辺は冬季の積雪が多く、農閑期の冬に室内作業として箪笥づくりが発展した。また内陸の寒暖差は木材の自然乾燥を促し、良質な木地材の調達にも適した環境をもたらしている。


