CraftTripつくる旅

工芸 · No. 73

京焼・清水焼

No. 73陶磁器

京焼・清水焼

Kyo Ware / Kiyomizu Ware

kyo ware kiyomizu ware · 京都府

京焼・清水焼は、京都府で生産される陶磁器の総称で、雅やかな上絵付けと多彩な技法・様式を持つことが最大の特徴。茶の湯文化と深く結びつき、日本の工芸美を代表する存在として高く評価されている。

産地
京都府
分類
陶磁器
素材
陶土 · 磁土 · 金
指定
国指定伝統工芸品

其の一歴史

京都における陶芸の歴史は古く、平安時代には宮廷や寺社向けの焼き物が作られていたとされる。江戸時代に入ると、茶の湯の隆盛とともに京都の陶芸は大きく発展し、野々村仁清や尾形乾山といった優れた陶工が独自の意匠と技法を確立した。仁清は金銀彩を駆使した華麗な色絵陶器を完成させ、乾山はより絵画的・文人的な表現を…

其の二素材

主な素材は陶土および磁器土で、京都近郊をはじめ国内各地から良質の原料が調達される。釉薬には灰釉・鉄釉・色釉など多種多様なものが用いられ、上絵付けには金・銀・赤・青・緑などの絵の具が使われる。京焼・清水焼は特定の土や釉薬に縛られず、多彩な素材を組み合わせることで幅広い表現を可能にしている点が大きな特色…

其の三技法

京焼・清水焼の最大の技術的特徴は、上絵付け(色絵)を中心とした多彩な装飾技法にある。本焼き後の素地に絵の具で文様を描き、低温の電気炉や窯で再度焼成することで、金彩・銀彩を含む華やかな色彩を定着させる。成形には轆轤(ろくろ)成形・手びねり・型成形などが用いられ、作品の用途やデザインに応じて選択される。…

其の四風土

京都は盆地特有の内陸性気候で、夏は高温多湿、冬は冷涼乾燥となる。この気候は良質な陶土の乾燥・成形に適しており、また四季の変化に富む自然環境が、草花や風景を題材とした繊細な絵付け文様の発達を促したと考えられる。