工芸 · No. 23

No. 23織物
阿波正藍しじら織
Awa Shoai Shijira-ori
awa shoai shijira ori · 徳島県
阿波正藍しじら織は、徳島県で生産される木綿織物。正藍染めの糸を用い、独特のしぼ(凹凸感)を持つ涼感ある風合いが最大の特徴。
- 産地
- 徳島県
- 分類
- 織物
- 素材
- 綿 · 藍
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
阿波しじら織のルーツは江戸時代末期から明治初期にかけて徳島県(旧・阿波国)で生まれたとされる。雨に濡れた木綿布が偶然縮んでできた凹凸をヒントに、地元の女性が意図的にしぼを作り出す織り方を工夫したと伝えられている。当初は単なる日常的な木綿織物であったが、阿波特産の正藍(天然藍)で染めた糸を使うことで独…
其の二素材
其の三技法
しじら織最大の技術的特徴は、布面に現れるしぼ(波状の凹凸)の形成にある。これは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の張力差や、収縮率の異なる糸を組み合わせることで、織り上がり後または水に濡れた際に布が自然に収縮してしぼが生まれる仕組みによる。正藍染めの工程では、天然藍の発酵建て(藍建て)と呼ばれる伝…
其の四風土
徳島県は高温多湿な夏が特徴の温暖な気候であり、涼感をもたらすしぼの織り構造と通気性の高い木綿素材は、この風土に暮らす人々の実用的な要求から生まれた。また、吉野川流域の豊富な水資源は藍の栽培と藍染めの両方を支えてきた。

