工芸 · No. 236

No. 236その他の工芸品
山鹿灯籠
Yamaga Lantern
yamaga lantern · 熊本県
山鹿灯籠は熊本県山鹿市で作られる伝統工芸品で、金紙・銀紙だけを用いて糊で貼り重ね、釘や針金を一切使わずに精緻な建築物などを表現するのが最大の特徴。
- 産地
- 熊本県
- 分類
- その他の工芸品
- 素材
- 和紙 · 金 · 銀
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
山鹿灯籠の起源は、山鹿市に鎮座する大宮神社の祭礼にさかのぼる。古い時代、山鹿を訪れた一行が深い霧の中で道に迷い、里人たちが灯りをともして導いたという伝承があり、その故事に由来して神前に灯籠を奉納する習わしが生まれたとされる。当初は木や竹を骨組みに使った一般的な灯籠であったが、次第に紙だけで形を作る独…
其の二素材
其の三技法
山鹿灯籠制作の最大の特徴は、木・竹・針金・釘などの芯材を一切用いず、金紙・銀紙・和紙と糊だけで立体的な造形を完成させる点にある。職人(灯籠師)はまず設計図を描かずに頭の中で完成形を描き、和紙を細かく切り、糊で貼り重ねながら柱・屋根・欄干など建築物の各部位を緻密に再現していく。乾燥と成形を繰り返しなが…
其の四風土
熊本県山鹿市は温暖湿潤な気候で、和紙や糊を扱う上で適度な湿度が保たれる環境にある。一方、夏の高温多湿は乾燥・成形の工程に影響するため、職人は季節ごとに糊の濃度や乾燥時間を細かく調整しながら制作を行う。


