工芸 · No. 67

No. 67陶磁器
瀬戸染付焼
Seto Sometsuke Ware
seto sometsuke ware · 愛知県
瀬戸染付焼は、愛知県瀬戸市で作られる陶磁器で、白い磁器素地にコバルト顔料(呉須)で繊細な絵付けを施し、透明釉をかけて焼き上げるのが最大の特徴である。
- 産地
- 愛知県
- 分類
- 陶磁器
- 素材
- 磁土 · 呉須 · 長石釉
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
瀬戸は「せともの」という言葉の語源となるほど、日本を代表する陶磁器の産地として古くから知られてきた。中世には主に施釉陶器が生産されていたが、江戸時代に磁器技術が各地に広がる中で、瀬戸でも磁器生産への転換が図られた。加藤民吉が肥前(現・佐賀県)で磁器製造の技術を習得し、尾張に持ち帰ったことが、瀬戸にお…
其の二素材
素地には、瀬戸周辺で産出される良質な陶石・陶土を原料とした磁器土が使用される。この地域の原料は白度が高く、染付の藍色を際立たせるのに適している。絵付けには、コバルトを主成分とする顔料「呉須(ごす)」が用いられ、焼成後に特有の深みある藍色を発色する。上絵付けには上絵具も使用されることがあるが、染付では…
其の三技法
成形は轆轤(ろくろ)引き、鋳込み、手びねりなど素地の形状に応じた技法で行われる。素焼き後、生地に呉須を用いて毛筆で下絵を描く絵付け工程が染付の核心であり、職人の筆さばきによって草花・山水・幾何文など多彩な文様が表現される。絵付けが終わると透明釉を施し、高温で本焼成することで呉須が釉薬と融合して発色し…
其の四風土
瀬戸市を含む愛知県東部の丘陵地帯は、良質な陶土・陶石を豊富に埋蔵しており、窯業に不可欠な原料が地元で安定調達できる恵まれた環境にある。また、木曽川水系の水資源や温暖な気候も、長年にわたる窯業の発展を支えてきた。
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