工芸 · No. 116

No. 116木工品・竹工品
仙台箪笥
Sendai Tansu
sendai tansu · 宮城県
仙台箪笥は宮城県仙台市を中心に作られる木工の伝統工芸品で、欅(けやき)材の堂々とした木目と重厚な鉄金具の組み合わせが最大の特徴である。
- 産地
- 宮城県
- 分類
- 木工品・竹工品
- 素材
- 木 · 漆 · 鉄
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
仙台箪笥の起源は江戸時代中期にさかのぼる。仙台藩の城下町として栄えた仙台では、武家や上流町人の需要に応えるかたちで、優れた指物師・塗師・錺(かざり)職人が集まり、高品質な箪笥づくりが発展した。漆塗りと鉄金具の装飾を組み合わせた重厚な様式は、仙台独自の美意識を体現するものとして武家文化のなかで磨かれた…
其の二素材
其の三技法
仙台箪笥の製作は、木工(指物)・塗り・金具の三つの専門工程が連携して成り立つ。まず指物師が欅材を精密に組み上げ、狂いの少ない堅牢な箱体を作る。次に塗師が木地に漆を何度も重ねて塗り重ね、木目の美しさを引き出す仕上げを施す。そして錺職人が鉄板を叩き出し・彫り込みによって装飾金具を一点ずつ制作し、箪笥に取…
其の四風土
東北地方の冷涼な気候は良質な欅の生育を促し、豊富な森林資源が仙台箪笥の原材料を長年にわたって安定的に供給してきた。また四季の寒暖差が大きい環境は、木材の乾燥管理や漆の硬化に職人の高い技術を要求し、堅牢な仕上がりへのこだわりを育んだ。


