工芸 · No. 111

No. 111漆器
大内塗
Ouchi Lacquerware
ouchi lacquerware · 山口県
大内塗は山口県山口市を中心に作られる漆器で、大内氏の城下町文化を背景に発展した。鮮やかな朱と黒の地に黄色の大内菱紋様を配した華やかな意匠が最大の特徴である。
- 産地
- 山口県
- 分類
- 漆器
- 素材
- 木 · 漆 · 金
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
大内塗の起源は、室町時代に西日本随一の勢力を誇った大内氏の城下町・山口にある。大内氏は京都文化を積極的に取り入れ、「西の京」と称される繁栄した都市を築いた。この華やかな貴族文化のなかで、漆器工芸も高度に発展したとされる。大内氏滅亡後も、その意匠や技術は山口の地に受け継がれ、大内氏の家紋に由来する「大…
其の二素材
其の三技法
大内塗の製作工程は、木地作り・下地塗り・中塗り・上塗り・加飾という段階に大きく分かれる。下地では布着せや錆漆塗りを繰り返すことで、堅牢で平滑な塗面を作り上げる。上塗りは朱塗りまたは黒塗りが基本であり、何度も漆を塗り重ねては乾燥・研磨する作業を根気強く繰り返す。最大の特徴である大内菱紋様の加飾は、筆を…
其の四風土
山口県は温暖湿潤な気候に恵まれ、漆の乾燥(重合硬化)に適した一定の湿度が得やすい環境にある。また、山陰・山陽両地域の豊かな森林資源が木地素材の調達を支えてきた。

