工芸 · No. 118

No. 118木工品・竹工品
大館曲げわっぱ
Odate Magewappa
odate magewappa · 秋田県
大館曲げわっぱは、秋田県大館市で作られる薄い秋田杉の曲げ木細工。曲げわっぱ弁当箱をはじめとする木製容器が、優れた調湿性と美しい木目で広く親しまれている。
- 産地
- 秋田県
- 分類
- 木工品・竹工品
- 素材
- 木 · 漆 · 樹皮
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
大館曲げわっぱの起源は江戸時代初期にさかのぼるとされ、大館を治めた佐竹北家が秋田杉を活用した木工品の生産を藩士の副業として奨励したことが発展の礎となったと伝えられている。豊富な秋田杉の産地に恵まれた大館では、薄く削いだ杉板を曲げて作る弁当箱や飯器などの日用品が地域に根付いていった。明治以降は商品とし…
其の二素材
其の三技法
製作工程はまず秋田杉の板材を一定の厚さに薄く削ぐことから始まる。次に削いだ板材を熱湯や蒸気で柔らかくし、木型に沿わせて手作業で丁寧に曲げていく。この「曲げ」の工程は職人の経験と感覚が問われる最も重要な工程で、力加減を誤ると板が割れてしまうため、素材の状態を見極める熟練の技が必要とされる。曲げた端部は…
其の四風土
秋田県大館市周辺は日本海側の豪雪地帯に属し、長く冷涼・多湿な冬が秋田杉の緩やかな成長を促し、木目の緻密さをもたらしている。また積雪期には屋内での木工作業が自然と定着し、この地の工芸を育む土壌となった。


