CraftTripつくる旅

工芸 · No. 119

秋田杉桶樽

No. 119木工品・竹工品

秋田杉桶樽

Akita Sugi Oke-Taru (Akita Cedar Buckets and Barrels)

akita sugi oke taru · 秋田県

秋田杉桶樽は、秋田県を産地とする木工品。良質な秋田杉を素材に、職人が板を精緻に組み合わせて作る桶・樽で、優れた耐水性と芳しい木の香りが特徴。

産地
秋田県
分類
木工品・竹工品
素材
木 · 竹 · 金属
指定
国指定伝統工芸品

其の一歴史

秋田県は古くから豊富な杉林に恵まれ、良質な木材の産地として知られてきた。秋田杉は真っ直ぐな木目と緻密な材質を持ち、桶や樽の素材として早くから重用された。桶樽づくりは地域の日常生活や酒・味噌・醤油などの醸造業と深く結びついており、生活必需品として広く普及した。明治以降の産業化や、プラスチック製品の普及…

其の二素材

金属

主素材は秋田県内で育った秋田杉(学名:Cryptomeria japonica)。秋田杉は寒冷な気候のもと長い年月をかけてゆっくりと成長するため、年輪が細かく詰まり、強度・耐久性・耐水性に優れる。木目が均一で狂いが生じにくく、加工性にも長けている。また、杉特有の爽やかな芳香成分(テルペン類)を豊富に…

其の三技法

桶・樽づくりの工程は、木取り・板削り・組み立て・箍締めの大きく四段階に分かれる。まず杉材を柾目(まさめ)に沿って薄く割り、鉋(かんな)で弧状に削って側板(stave)を作る。各板の合わせ面は「合口(あいくち)」と呼ばれ、水漏れを防ぐため極めて精密に仕上げる必要がある。次に側板を円形に組み上げ、竹や金…

其の四風土

秋田県の冷涼多雪な気候は杉の成長を緩やかにし、年輪の詰まった緻密な材質を生み出す。また豊富な降雪・積雪による恵み豊かな水資源が、木材の乾燥管理や桶樽を利用した醸造文化の発達を支えてきた。