工芸 · No. 84

No. 84陶磁器
唐津焼
Karatsu Ware
karatsu ware · 佐賀県
佐賀県唐津市を中心に作られる陶器。素朴で力強い土味と、絵唐津・斑唐津など多彩な装飾技法を特徴とし、茶道文化とともに深く発展してきた。
- 産地
- 佐賀県
- 分類
- 陶磁器
- 素材
- 陶土 · 木 · 鉄
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
唐津焼の起源は、16世紀後半に朝鮮半島から渡来した陶工たちが、唐津周辺の地に窯を築いたことに遡る。朝鮮式の登り窯(蛇窯・連房式登窯)を導入し、実用的かつ美しい器を大量に生産できる体制を整えた。豊臣秀吉による朝鮮出兵(文禄・慶長の役)を機に、さらに多くの朝鮮陶工が移住し、技術と様式が一層豊かになったと…
其の二素材
其の三技法
唐津焼の制作は、轆轤成形(ろくろせいけい)や手びねりによって器形を整えることから始まる。成形後は十分に乾燥させ、素焼きを経て施釉する。焼成には薪を燃料とする登り窯が伝統的に使われ、窯内の温度変化や炎・灰の偶発的な作用が器に独特の景色をもたらす。代表的な様式として、鉄絵具で草花や幾何文様を描く「絵唐津…
其の四風土
唐津周辺は玄界灘に面した温暖湿潤な気候で、豊かな森林が良質な薪と木灰釉の原料を供給してきた。また、地域特有の粗い陶土も自然環境の産物であり、気候と風土が唐津焼の素朴な質感と多彩な釉景色を育んでいる。
