工芸 · No. 26

No. 26織物
本場大島紬
Honba Oshima Tsumugi
honba oshima tsumugi · 宮崎県
本場大島紬は、鹿児島県・宮崎県を主な産地とする絹織物で、泥染めによる深い色合いと緻密な絣模様、そして羽のように軽く滑らかな肌触りが最大の特徴である。
- 産地
- 宮崎県
- 分類
- 織物
- 素材
- 絹 · テーチ木 · 泥
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
大島紬の起源は、奄美大島において数百年前に独自の絹織り文化が育まれたことに遡る。島に自生するテーチ木(車輪梅)と泥田を用いた染色技術は、この地ならではの環境から生まれたものである。かつては薩摩藩への貢納品として織られ、その精緻さと美しさが広く認知された。明治時代以降、技術の改良と商業的な普及が進み、…
其の二素材
其の三技法
本場大島紬の製造工程は、大きく「染色」と「製織」に分けられ、いずれも高度な熟練を要する。絣模様を作り出すために、先に糸を絣締め(締め機)と呼ばれる専用の枠に設計図通りに組み、その状態でテーチ木染めと泥染めを繰り返す「先染め」の技法が用いられる。染め上がった糸は一本一本の絣位置がずれないよう細心の注意…
其の四風土
奄美大島をはじめとする産地は温暖多湿な亜熱帯性気候に属し、テーチ木(車輪梅)が豊かに自生する。また泥染めに不可欠な鉄分を含む泥田も島の自然環境から生まれたものであり、この風土なくしては本場大島紬の独自性は成立しない。
