工芸 · No. 86

No. 86陶磁器
波佐見焼
Hasami Ware
hasami ware · 長崎県
波佐見焼は長崎県東彼杵郡波佐見町を中心に生産される陶磁器。丈夫で実用的な日常食器として広く親しまれ、シンプルで洗練されたデザインが特徴。
- 産地
- 長崎県
- 分類
- 陶磁器
- 素材
- 磁土 · 石 · 呉須
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
波佐見焼の歴史は、朝鮮半島から渡来した陶工たちによって磁器の技術がもたらされた17世紀初頭に始まる。江戸時代には大村藩の御用窯として発展し、染付の庶民向け食器「くらわんか碗」を大量に生産。全国の市場へ廉価で実用的な器を供給することで、日本の食文化を支えた。明治以降は輸出向け洋食器の生産にも対応し、時…
其の二素材
其の三技法
波佐見焼の製造工程は、原料調合・成形・乾燥・素焼き・施釉・本焼きという工程を基本とする。成形には、ろくろ引き・鋳込み・プレス成形などが用途や品種に応じて使い分けられる。絵付けでは、素焼き後の素地に呉須で文様を描く「染付」が伝統的な技法として知られ、線描きの巧みさと染料のにじみを生かした独特の風合いが…
其の四風土
長崎県波佐見町周辺は温暖湿潤な気候で、陶石・陶土などの原料に恵まれた丘陵地帯に位置する。豊富な薪資源と水資源が窯業の発達を支え、山間の地形が良質な粘土層の形成にも寄与している。

