CraftTripつくる旅

工芸 · No. 66

赤津焼

No. 66陶磁器

赤津焼

Akazu Ware

akazu ware · 愛知県

赤津焼は愛知県瀬戸市赤津地区で作られる陶磁器で、日本六古窯のひとつ・瀬戸焼の流れを汲み、多彩な釉薬技法を受け継ぐ伝統陶芸。

産地
愛知県
分類
陶磁器
素材
陶土 · 長石 · 木灰
指定
国指定伝統工芸品

其の一歴史

赤津焼の起源は平安時代末期から鎌倉時代にかけて、現在の愛知県瀬戸市赤津地区に窯が開かれたことに始まるとされる。この地は「せともの」の語源ともなった瀬戸焼の中心地のひとつであり、中世には施釉陶器の産地として全国に名を知られた。江戸時代には尾張藩の保護を受けながら独自の釉薬技術を磨き、茶の湯文化の隆盛と…

其の二素材

陶土長石木灰

赤津焼の主な原料は、瀬戸周辺で採れる良質な陶土(木節粘土・蛙目粘土など)である。これらの粘土は耐火性と可塑性に優れ、緻密でなめらかな素地を生み出す。釉薬には灰釉・鉄釉・志野釉・織部釉・黄瀬戸釉など多種多様なものが用いられ、それぞれに独特の発色と風合いをもたらす。原料となる長石・珪石・木灰・鬼板(鉄分…

其の三技法

赤津焼の最大の特徴は「七種の釉薬」と称されるほど多彩な釉薬技法にある。ろくろ成形を基本とし、手びねりや型打ちなども用いられる。成形後は素焼きを経て、灰釉・鉄釉・志野・織部・黄瀬戸・瀬戸黒・御深井などの釉薬をかけ、窖窯(あながま)や登り窯などで本焼きする。窯の種類や焼成温度・雰囲気(酸化・還元)によっ…

其の四風土

瀬戸市周辺は良質な陶土と燃料となる樹木に恵まれた丘陵地帯に位置し、温暖で比較的安定した気候が窯業の継続的な発展を支えてきた。豊富な地下資源と適度な湿潤気候が、粘土の採掘・成形・乾燥の各工程に好条件をもたらしている。