工芸 · No. 91

No. 91漆器
津軽塗
Tsugaru Lacquerware
tsugaru lacquerware · 青森県
津軽塗は青森県弘前市を中心に生産される漆器で、何十層もの漆を塗り重ねて研ぎ出すことで生まれる独特の複雑な文様が最大の特徴。
- 産地
- 青森県
- 分類
- 漆器
- 素材
- 漆 · 木
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
津軽塗の起源は江戸時代にさかのぼる。津軽藩の藩政期に、漆器の生産が藩の保護・奨励のもとで発展したとされる。当初は武具や日用器物への塗装として始まり、やがて独自の装飾技法が確立された。明治以降は藩の庇護を失いながらも職人たちが技術を継承し、博覧会などへの出品を通じて全国にその名が知られるようになった。…
其の二素材
其の三技法
津軽塗の代表的技法には「唐塗(からぬり)」「紋紗塗(もんしゃぬり)」「七々子塗(ななこぬり)」「錦塗(にしきぬり)」の四種がある。いずれも複数色の漆を何十層と重ねて塗り、乾燥・研ぎ出しを繰り返すことで、断面から現れる色彩の層が独特の模様を生み出す。最も代表的な唐塗では、表面に意図的に凹凸をつけた後に…
其の四風土
青森県津軽地方は冬季に降雪量が多く、高湿度の環境が漆の乾燥(酸化重合)に適している。冷涼な気候は漆かぶれのリスクを管理しやすく、職人が一年を通じて安定した制作環境を確保しやすい土地柄でもある。