工芸 · No. 161

No. 161金工品
土佐打刃物
Tosa Forged Blades
tosa forged blades · 高知県
土佐打刃物は高知県を産地とする伝統的な鍛造刃物で、農林業用の鎌・鉈・鍬から家庭用包丁まで、実用性と切れ味の鋭さを追求した金工品である。
- 産地
- 高知県
- 分類
- 金工品
- 素材
- 鉄 · 鋼 · 石
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
土佐打刃物の起源は、高知県の山間地帯における農林業の発展と深く結びついている。土佐(現在の高知県)では古くから林業・農業が盛んであり、山仕事や農作業に欠かせない鎌・鉈・鍬などの刃物需要が高かった。地域の鍛冶職人たちはこうした実用的な要求に応えるなかで独自の鍛造技術を磨き、土佐刃物としての評判を確立し…
其の二素材
其の三技法
土佐打刃物の製作は、鋼と軟鉄を高温で加熱し、鍛冶師が槌で叩いて成形する「鍛造(打ち)」の工程を中心とする。鋼と軟鉄を重ねて鍛接する「割り込み(合わせ)」技法により、刃先の硬さと刃体の粘り強さを両立させる。成形後は「焼き入れ」と「焼き戻し」の熱処理を施し、刃の硬度と靱性を調整する。その後、砥石を使った…
其の四風土
高知県は四国山地に抱かれ、急峻な山林と豊富な降水量を持つ。この地形が古くから林業・農業を根付かせ、山仕事に耐える頑丈で切れ味鋭い刃物への需要を生み出した。温暖湿潤な気候は鍛冶の燃料となる木炭の確保にも適しており、産業の発展を支えた。
