工芸 · No. 216

No. 216その他の工芸品
房州うちわ
Boshu Uchiwa (Boshu Fan)
boshu uchiwa · 千葉県
房州うちわは千葉県南部(房総半島南端の館山・南房総地域)で作られる丸うちわで、しなやかな竹骨を放射状に広げた独特の構造と、涼やかな風通しの良さが最大の特徴である。
- 産地
- 千葉県
- 分類
- その他の工芸品
- 素材
- 竹 · 和紙 · 絹
- 指定
- 国指定伝統工芸品
其の一歴史
房州うちわの起源は、江戸時代に房総半島南部へと伝わった京うちわの技法にさかのぼるとされる。温暖な気候と良質な真竹の産地に恵まれたこの地で、職人たちは独自の丸柄(まるえ)一体型の構造を発展させ、「房州うちわ」として独自のスタイルを確立した。明治・大正期には生産が本格化し、東京や全国へと出荷されるように…
其の二素材
其の三技法
製作工程は「割竹」から始まり、竹を細かく均一に割いて骨を作る。次に骨を扇状に広げて形を整える「もみ」の工程を経て、和紙や絹を貼る「貼り」へと進む。房州うちわ最大の特徴は、竹の丸い断面をそのまま柄に活かした「丸柄」構造で、骨と柄が一体成形される点にある。骨の数は多く、細かく均等に並べることで、しなやか…
其の四風土
房総半島南部は黒潮の影響を受けた温暖多湿な気候で、真竹の生育に適した環境が整っている。また夏の高温と強い日差しは、うちわへの需要を自然に高め、この地で扇工芸が根付く土壌となった。
